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(おさらい:男の園兵藤学園において、いじめられっこカイジは『学園の華』を強いられてただ一人セーラー服を着用、理事長の息子和也さんとその一派に、主に性的なイヤガラセを受けております…保健室での遠藤氏は多分社会科あたりの先生です。スーツかジャージかは任意で)
健康だけが取り柄のようなカイジが、よりにもよって、俺の授業中にぶっ倒れやがった。 他の生徒なら保険委員にまかせりゃいいんだが、コイツの場合、いらんオモチャを仕込まれてる可能性が高いしなぁ… 「戻るまで自習してろ」 ったく、ただでさえ、授業の進行遅れてるってのに… カイジの背中と膝の裏に腕を入れて抱き上げ…いわゆるお姫様だっこだから、意識があったら卒倒しかねんな…とりあえず心配したような微かな振動音もなかったため、そのまま保健室へ連れて行った。 いつもなら、おばちゃん先生がいるが、保健室は無人。窓も開けっぱなしだし、多分トイレか何かで、すぐ戻るだろう。 しょうがないので、靴を脱がせてやりながら、硬いベッドの上に横たえてやり、仕切りのカーテンを閉じる。 念のため、スカートをめくってみるが、心配したようなコードやらなにやらは出てないので、安心した。 それにしても…白いシーツの上に無防備に乱れるセーラー服と黒髪……そそられるシチュエーションではあるが、意識のない相手にあれこれはなぁ… 目の毒なので、毛布を被せ、簡単に熱を見るために髪を掻き分け、あらわになった額に手を乗せてみる。 とりあえず熱はないらしい…まぁ無茶なこともやらされてるらしいから、たまにはこんなこともあるだろう。 「…ん…っ…」 小さく呻いたから、すぐ気づくかと思いきや、薄く瞼を開いたかと思いきや、安心したように小さく微笑むと、また瞳を閉じて、そのまますやすや眠ってしまう。 まぁ…たまのことだからな。 何の気なしに頬に触れれば、また安らいだような表情になる。もしかしたら人恋しいのかもしれない。 まぁ学園公認のオモチャとなれば、つらくないわけ、ねぇか… 風が吹いて木々がザザ…と揺らめき、白いカーテンがハタハタはためく。 魔が差したとしか言いようがない。 薄く開いたくちびるに、自分のそれを重ねたのは… 風がやむまでのほんの数秒だった。 離れたところで、カイジが目を醒ますわけでもなく、ただ唇に感触だけが残った。 なにやってんだか、俺は… 頭を抱えたところで、入り口のドアがガラガラ開く。 「ああ、戻られましたか」 何があったか悟られるわけにはいかないが、作った明るさは我ながら妙に不自然で…背中に嫌な汗吹いた。 「あら、すいません、遠藤先生」 申し訳なさそうに謝る、人のいいおばちゃんに後を託したところで、授業終了のチャイムが鳴った… 自分が受け持ちのクラスが、自分の教科で最低点という、最悪の事態を免れるためには、補習の強化をせねばなるまい… セーラー服の問題児と、自分のクラスの心配で、こめかみの辺りがズキリと痛んだ。
その翌日の放課後……
社会科準備室にカイジがやって来た。
通常準備室には、同じ教科担当の教員が数人が詰めており、この準備室も、遠藤の机とその脇に一つ、向かいに二つの合計4つの机で島を作っているのだが、学園の方針として、余り社会科には力を入れておらぬため、担当教員は3名……そのうち1名は利根川教頭が兼任しており、こちらに立ち寄ることは滅多になく、もう一人は遠藤が苦手なのか、それとも使い勝手の問題なのか、授業のない時は教務室の方に入り浸っており、こちらも滅多に寄り付かない。
よって、贅沢にも遠藤の個室状態である…ただ、故障したエアコンを修理してもらえず、クーラーが効かないので、夏は地獄ではあるが…
さて、カイジは思いつめた顔をして、ガラガラと引き戸を開けて入ってきたかと思うと、なにやら内側から鍵をかけた。
人に聞かれたくない相談事かもしれないが…同性とはいえ、セーラー服を着た生徒と密室…というのは、表ざたになれば世間的になにを言われるか、わかったものではない。
「鍵は開けとけ、おい」
カイジは答える代わりに、つかつかと遠藤の元へ来る。
「金…貸してくれよ、先生」
「はぁ?なんでまた…」
椅子を回してカイジに向き直り、素っ頓狂な声を上げる遠藤に、カイジは畳み掛けるように言う。
「どうだっていいだろっ!!びんぼー教師から暴利を貪ってる遠藤センセ?」
どこでそんな話をと、あえて聞くのも白々しいか…
生徒間でもそれとなく広がっている噂であり、まぁ多少の尾ひれはついているものの、事実である。
ただ、なんとなくコイツには知られたくなかった……などと思っている自分に、遠藤はいささか愕然とした。
沈黙をどうとったのか、カイジは遠藤の足元にしゃがみこみ……ジッパーを下げる音がやけに大きく聞こえた。
「お…おいっ」
「担保。目ぇ瞑ってたらきっと女の子と変わんないから…」
布地を掻き分け、まだ何の兆しもない遠藤のそれを、なにやら神妙な面持ちで眺めていたかと思いきや、覚悟を決めたように舌先を這わせ始める。
ばか、よせっと、蹴りでも入れてやめさせれば良いものを…出来ないのは、カイジの上目遣いのまなざしのせい。
怯えるような、すがるような…それでも遠藤が突き飛ばさないと知っている眼……多分知っているのだ。昨日のことを…
なら、教師としての立場が大事なら、ますますやめさせなくてはならないのに、することといったら、カイジが自分のジュニアを可愛がる様を凝視して、そのうちいささかごわつく長い髪に手を伸ばし…なにやら雰囲気に貢献してしまっている。
悪ガキどもに仕込まれた爛れた行為であることに、嫌悪を覚えるよりもどこか悲しさが先立ち、酷く慣れているくせに、時折大事な宝物でもあるように頬擦りする様にいとおしさを憶える。
マズイ…これは非常にマズイ…
ただの哀れみで許しているなら、まだいい。厄介なのはどうやら自分が本気で……
「遠藤センセ…」
いきり立ったものから口を離すと、カイジは立ち上がり、どうやら強要されて身に着けてつけている女物の白いパンティをずり下げ、足を抜く。
あっけにとられている遠藤の上にまたがると、臨戦態勢の遠藤のそれを、自分の奥の蕾に押し当てた。
「お…おい、よせ」
「センセ…俺のこと、嫌いじゃねぇよな?」
遠藤は言葉に詰まる。
もう2年やそこらで卒業したら、人口の半分は女というまっとうな環境に巣立つのだ。
相手が女の子だったら、卒業を待って結婚ということもあるだろうが、カイジは男である。男だらけの中でちょっと倒錯してたなんざ、恥ずかしい過去として、記憶の片隅に追いやられるだろう……
だから、どんなことになっても、自分はただ、通過するだけの存在でなくてはならない…
こんな行為をやめさせて、大人として諭そうと心を決めたのに、カイジの睨みつけるようでいて、眼に涙をいっぱい溜めているのを見ると、結局ほだされてしまう自分がいた。
何も言わず、ただ、カイジになされるままにされてやる。
「……っ…」
手を添えて、先端をどうにか入れると、カイジは自分の体重をかけて、ゆっくりと胎内に遠藤を沈めた。
ほぐしてもいないのに、柔らかく飲み込まれ、ああやはり初めてではないのだな…と遠藤は思う。
最初から『担保』などと言ってくるくらい……そもそも理事長の息子の一派にオモチャにされてるくらいなのだから、当然初めてではあるまいが、自分の気持ちを利用されているようで、なにやら心に不快感が込み上げてきた。
どうやら副業が本業になりつつあり、人の心を利用する立場になっている自分が…である。
バカバカしい。
悪党なら悪党らしく、状況を楽しめばいい。
男同士というところにはいささか引っかかるが、せっかくの据え膳である。おいしくいただけばいいのだ。
深い吐息と共に、すっかり遠藤を根元まで納めたカイジは、コアラのように、ひしとしがみついてくる。
難物を体に収めた充足感にひたっているようでもあるが、それにしても長い。
「おい…」
「ん?」
「動かねぇのか?」
「……」
無言であるが、なにやら体が返事した。
首にかじりついている腕にさらに力が入り、胎内がきゅうと締まる。そういえば触れている頬がなにやら熱い。
「……わかんねぇ…んだよ」
ギリギリまで顔を近づけてなければ、聞き取れないようなか細い声である。
「あ゛?」
「だって、本物……初めてだし……何するかは、本…とかで知ってるけど、動いてるの、見たことねぇし…」
つい、しがみついている体を引き剥がし、カイジの顔を見てみれば、これ以上ないほど真っ赤になって、うつむいている。
どうやら本当らしい。
お口での奉仕は堂に入ったものだったし、たまにケツからピンクのシッポが出るようなモンを仕込まれているのは知っていたが、よもやナマモノは初めてとは……
なんかいろいろ順番が狂ってやがる、まったく最近の若いのは……と、いささかげんなりしつつも、遠藤基準で自分がカイジの初めての男らしいことで、なにやら少し機嫌が良くなるあたり、現金なものである。
やはり恥ずかしいのか、決して視線を合わせようとしないカイジの顔を、無理矢理自分の方を向かせ、唇を重ねた。
遠藤は噛み付くように凶暴に、カイジの歯列を割る。
昨日交わした、重ねるだけの可愛らしいものでは済まない、大人のキス。
舌と舌が触れ合うと、カイジはぶるっと身を震わせる。
そうして、カイジと水音を立てながら舌先で探りあいつつ、遠藤はカイジのセーラー服の裾から手を入れて、背中をまさぐる。
指先にブラジャーとしか思えないものを探り当て、そうするように仕向けた連中に呆れながらも、なにやら背中も感じやすいカイジを、可愛がる手は止めない。
本当は胸も可愛がりたいところであるが、くちづけの間に再びカイジはしっかり腕で遠藤の体を捉えてしまっているため、いささかやりにくくあった。
ぷはっ…と、おぼれる人が酸素を求めるようにして顔が離れる頃には、カイジは頬を上気させて息を切らせ、瞳はなにやら潤んでいる。
紅潮した頬に、今まで気づかなかった線が一本浮いてるのに気づいた。
「どうした?コレは」
遠藤が指でなぞる代わりに、舌先を這わせると、それにもピクンと反応する。
感じてくれるのは嬉しいが、あんまり感じやすい体では、カイジのオモチャにされている状況を思うと非常に不安である。
「わかん…な……っ…」
同じような傷痕を耳のあたりにも見つけ、こちらは縫合跡という形状に近く…息を吹きかけるようにしながら、やはり舌でなぞりつつ…物心つく前にでも、ひどい事故にあったのか?などと想像し、そういえばコイツ、母子家庭だったな…などと思い出せば、やはりそこにもそれなりに苦労はあったのだろうと思うと、あまりに不遇な境遇のカイジが、哀れになった。
ふと気がつくと、カイジがほろほろと涙をこぼして泣いている。
「ど…どうした?痛ぇのか?」
入ったままとはいえ、まだそれほど痛くなるようなことはしていないのだが、遠藤のソレは標準よりグレイトなのである(自慢であるが、なにやら接待じみたことでお金で処理してくれるおねぇさんの所へいくと、余計な負荷がかかるためか、いささか評判が悪い)。
今まで弄ばれ、突っ込まれてきたのが、それでもまだロクでもないには違いないにしろ多少良心的に、小型のローターやら、せいぜいパール系の細いヤツだったりしたら、やはりしんどいだろう…と思うが、カイジは首を横に振った。
「だって…遠藤先生がこんなに……こんなに近くて……」
可愛らしいセリフも、ずるずる洟を啜りながらでは興ざめではあるが、感極まって泣きながらそんなことを言われれば、男冥利につきるというものである。
少し本音をしゃべってしまったら、堰を切ったようにカイジの口から言葉が零れてきた。
「男同士でヘン…だけど、どうしてもやらなきゃなら、最初くらい……遠藤先生の顔しか思い浮かばなかったんだよっ」
どうやら遠藤が自分で思うより、しっかり惚れられているらしい。
嬉しく思いながらも、万事こんな調子では、先が思いやられる。
惚れた弱みと良くいうが、弱みをこんなにさらけ出しては、相手によりとことん利用され、しゃぶりつくされる。
……ああ、でもこの年頃は、まだそんなことを考えなくてもいいのか……
人生における経験値の少なさを、情熱だけで必死でカバーできる世代である。
もっとも現在は、バーチャル的に経験を積んだ気になっていたり、虎の威を借るなんとやら、親の権力財力を自分のものと勘違いしている、小ざかしいだけのガキも増えてはいるが。
その若さを少しだけうらやましく思うものの、遠藤にとってはとうに通り過ぎた時代。別に還りたいとは思わないが…
そんなことを思うと、なにやら自分がずいぶん老け込んでしまったような気分になる。
遠藤はふと、あきらめたように小さく笑うと、それにしても……と、体を使ったコミュニケーションの方へと頭を切り替えた。
カイジがしゃべったりしゃくりあげたりするたびに、内部で遠藤の分身を締め付け刺激するので、それはそれで心地よいのだが、いつまでもこのまんまというわけにもいかない。
いや、こうしてこの状態でも、カイジもそれなりに歓んでいるようなので、これが自宅の寝室のベッドなら、自然に抜けるまで、ただその体を抱きしめたまま、朝を迎えてもいいのだが、とりあえずここは、こんなところを見つかりでもしたら人生がアウトの職場である。
経験がないのに動けったって、どんなもんかもわからんだろうし、ただ、この状態で突き上げてやるってのもなぁ…
二人分の体重が乗ってる椅子は、非常に古く、先ほどから不穏な悲鳴をギシギシと上げているのである。
雰囲気に流されて、ここで激しい運動をしたらどうなるか?確率的に椅子は崩壊し、ヘタをすると怪我をする。
ただ、ここから床に…というのも、初めてなのに、背中が痛い床というのはちょっとばかりかわいそうな気がした。
この形に近い体位となると、いわゆる駅弁という手もあるが、遠藤勇次、自分の年齢というものはしっかり把握している。
いくら体力に自信はあっても、カイジは男の子である。細くてもそれなりに筋肉は付いているだろう…脂肪に比べて筋肉は重い。よって細い女でそういうことをするのとはやはり違い、かなりの確率で腰を痛める。男がこんなことで腰を痛めるなど、さすがに恥ずかしいものがある。
そうやって遠藤が頭を悩ませている間、カイジは少し興が乗ってきたのか、やはりコアラの子供みたいにしっかりしがみつきながらも、遠藤の耳やら頬やら首筋やらに、ひたすらちゅうちゅうと口をつける。
馴れないながらも、なにやら一生懸命自分を伝えようとする愛撫がこそばゆく、また可愛らしい。
こんなに近いと、涙を流して喜ぶくらいなら、やはり顔が見える状態でフィニッシュといくのが理想的のような気もするが…さあどうするか?
「えっ、ちょっ…先生っ!?」
遠藤はカイジの腰を抱くと、『よっこいせ』と掛け声を上げたいところをさすがにこらえ、よろりとカイジとつながったまま立ち上がり、カイジの体を目の前の机に浅く腰掛けさせる。
スチールの事務机だが、椅子よりは丈夫であり、書類やらなにやらが詰まっている分、多少上で動いたところで、机そのものがひっくり返ることもないだろう。
動いたため、内部を妙な角度で突かれたせいか、カイジが眉をしかめた。
遠藤は自分に絡み付いているカイジの腕を解いて、机の縁へと持っていく。
「落ちないようにしっかりつかまってろ……最初は痛ぇだろうが、多分すぐ良くなる」
なんとなく、初体験から応用問題をやらせるのはどうかと思ったが、そもそも動けはしないものの、最初に遠藤の上に乗ってきたのはカイジである。応用には応用で返していいだろう。
カイジは何か反論しかけたが、キュッと口を引き結ぶと、一度怒ったように遠藤を睨みつけ……またすぐに眼を伏せて、指が白くなるほど強く、机の縁を握った。
つながったまま遠藤は、つながったまま軽くグラインドしてやる。
「痛っ……」
小さい悲鳴をあげるところを見ると、やはり動かれると痛いらしい。
恨めしそうに見上げてくるのが、せめて抱きついてはいけないのかと、無言で聞いているようにも見えるが、それでは腰掛けさせた意味がなくなる。
入り口が女のように上にあれば、もう少し深く腰掛けさせて安定させることもできるが、カイジの場合、受け入れる場所がさらに奥…腰掛けるというより、凭れかけさせているというのに近く、足が着いて安定するならそれでもいいが、遠藤より低い身長で、また大きく足を開いた状態でそれは無理。なんとか腕で支えてバランスをとってもらうしかない。
こういうことは、やっぱり共同作業なんだなぁ…と、遠藤はなにやら改めて思う。
とりあえず、しっかとしがみつかれているより自由度が上がると、そういえばカイジの男としての部分を可愛がってやってないと、はたと思い出し、紺のプリーツスカートに覆われている部分を見れば、ぐちゃぐちゃになっているスカート越しではわかりにくいものの、カイジのそこが主張しているのは判別できた。
布越しに充実した肉塊を擦ってやると、カイジは仔犬のように鼻を鳴らす。
「気持ち、いいか?」
カイジは小さく頷きつつも、「でも…」と言葉を追加した。
「さっきのも痛いけど…でも…」
と、なにやらもじもじしている。
遠藤はニヤリとすると、少しだけ乱暴に突き上げた。
「ああっ…」
「こっちのほうがいいのか?ん?」
「んっ…ちゃんと支えて…くれ…よっ」
どうやら動いたり突き上げたりされるより、ただぎゅっとだっこされたいというのが本音らしい。
やっぱり子供…なのか?ああ、でも本当は、人目を盗んでこっそりデートだのをするところから始めたかったのかもなぁ…
なにやら遠藤的には『デート』の方が恥ずかしかったりするのだが、まぁそれでも、教師と生徒がラーメン屋や牛丼屋に入るくらいは、それなりにあることだから、その程度ならしてやってもいいか…などとも思う。なつかしの学園モノのドラマのようで、それもまた気恥ずかしかったりするのだが…
ともあれ、まずはこれが終わってからだな。
最初は遠慮がちに小刻みだった動きも、カイジの体がリズムを刻むようになってくるにしたがって、徐々に加速していった。
「ヘンだ……ヘン…」
喘ぎながらも微かにそうつぶやいているところを見ると、どうやらカイジの絶頂が近いらしい。
自分もそろそろだから、どうせなら一緒に…と思ったところで…
コンコンッ
ノックの音に二人凍りつく。
「遠藤先生、いらっしゃらないんですか?」
声からすると、生徒の一人らしい。
めずらしく質問なのか、なんなのか……とりあえず、同じ学科の教員でなければ、すぐに開錠されて踏み込まれるということはないため、遠藤はホッとしたが、カイジは情交の雰囲気を存分に残しつつも、不安げな様子で見上げてくる。
声に出さず唇だけを動かして『どうしよう』と、今にも泣きそうな顔で、問うてきた。
遠藤はカイジのおとがいを取ると、その不安を吸い取ってやるように、くちづけてやる。
部屋の外では溜め息と共に、人の気配が去ってゆき…
重ねた唇を外す前に、カイジは「んっ…」と小さく呻く。どうやら果てたらしい…
果てる際の急速な締め付けに遠藤も達し…糸を引いてずるりと自分の分身を引き抜くと、カイジの体がくったりと遠藤に凭れかかって来た。
一瞬、2度目のリクエストかとも思ったが、そうではなく、緊張が解けたことと、愉悦の名残で体に力が入らないらしい。
最初、椅子に…と思ったが、この様子だと、座らせてもバランスを失って倒れてしまいそうである。
机の上に零れた残滓をハンカチで乱暴に拭き取ると、寝返りを打たれたらアウトだなと思いつつも、自分の使用しているものとその隣に続く机の上に、カイジの体を寝かせた。
とりあえず、枕になりそうなものがないため、自分の上着を丸めて、頭の下に入れてやる。
カイジが意識を失っている間も、遠藤はなにやらかいがいしく…靴を脱がせ、ちょっぴりためらいながらもスカートをめくってみれば、裏地におそらくカイジが放った白い物がこびりついていたため、それを拭き取ってやり、福利厚生のためか、室内についている簡単な流しで、ハンカチを洗いついでに濡らして、カイジの額に乗せてやり……その間、後でなにやらカイジに笑われそうな気もしたが、とりあえず今日だけだからな、と自分に言い訳してみたり……
そうこうしているうちに、クリーム色の薄いカーテン越しに、西日が差して準備室の中を赤く染め、横たわるカイジの姿も夕焼けの色に染める。
コイツにキレイとかそういう形容は似あわねぇ…
そうは思うが、惚れた欲目かやはりそれなりにキレイなオブジェのようでもあり…
西日がまぶしかったせいなのか、どうやらカイジは気づいたらしい。自分のいる場所かピンと来ず、頭をめぐらしているうちに遠藤と視線が合う。
まだどこかけだるそうな様子が、紅い光の効果と相まって、なにやら婀娜めいていた。
「えんどう、せんせ…?」
「お前、忘れたとか言うなよ?」
言われて、いろんな記憶が甦ったらしく、赤い光の中で、さらにカイジの顔が赤くなる。
「…で?いくら必要なんだ?」
あえて冷たい口調で、この部屋にカイジが入ってきた時に告げられた用件の、金額の提示を求めると、カイジは一瞬、傷ついたような顔をしたが、それを自分が持ち出したことであるということを思い出したのか、後悔するように、両手で顔を覆った。
「……ん円……」
「はぁ?」
遠藤の声が素っ頓狂に裏返る。 あまりのか細い声に、てっきり自分が聞き間違ったのだと思ったのだが、再度繰り返された言葉は、遠藤の耳の確かさを保障した。
「だから…3,000円……昼飯代…その……落としちまって、ここんとこ、昼抜きで……だから…その…絶対返すし……」
昨日倒れたのは、どうやら貧血だったらしい。
朝晩は寮で食事が出るはずだが、育ち盛りで昼抜きは確かにキツイだろう。
「お前、3,000円で…」
遠藤はあきれ、溜め息をついて説教しかけたが……途中でやめた。
確かにひもじかったのだろうが、あくまで借金は口実に近いついで。昨日、遠藤が軽く触れだけのキスをしたことを、本当にわかっていたのかどうかは知らぬが、それでも多分好意めいたものを感じたから、おそらく細い糸に縋るような心持ちで、抱かれに来たのだ。拒まれるかもしれないのに。
重くなりそうな空気をぶち壊すように、カイジの腹がキュゥゥゥ〜と鳴く。
ククッと遠藤が笑うと、カイジもつられたように吹き出す。
とりあえずまぁいいか…と、遠藤は思う。
「貸してやってもいいが、ちゃんと返せよ。それから、外出許可とってやるから、普通の服に着替えて来い。……その、おごってやる」
「嬉しい…けど……俺、学ラン取り上げられちまったし、私服もほとんど持ってねぇし…」
起き上がって、机に腰掛け、足をぶらぶらさせながら、カイジはずいぶん、きまり悪そうである。さすがは学園公認のいじめられっ子。私服はほとんどというより、全部取り上げられたか隠されたんだろう。
「そんな高級なモンをご馳走してやるわけじゃねぇし、学生なんだから、ジャージでいいんだよ。体育で使ってんだからあるだろう?」
コクンとカイジは頷く。
「じゃあ、牛丼でいいか」
「大盛りつゆだくでもいいのか?」
「…お前、俺を馬鹿にしてんのか?そのくらいどうってことねぇ」
「やたっ!!」
カイジの年相応の笑顔に、遠藤は嬉しくなるが、あんまり調子に乗られても困るので、しかめっ面をしてみせる。
「こんなこと、今日だけなんだからな」
この時点で、カイジの借金が学生にあるまじきところまで膨らむことなど、二人ともまだ知らない……
ぼやき
保健室のあたりは保健室でチューが書きたかっただけなので、オチがひどいです…(オチ以外にもいろいろひどいです…) 保健室でチューは相手が佐原でも萌えます…が、坊ちゃんは即ヤリに行きそうで向かないでしょう…
つか、短いのでblogで上げるはずだったのに、『ページが表示できません』エラーが出やがりまして、くやしいので色気もそっけもなくこんなところに置いておいたり…
ちなみに下は、blogで書こうとした、いらん保健室語り(らいぶどあめっ)
さっきちょこっと保健室とか書いたら非常に懐かしく…白いカーテンが風でふわふわたなびいてたり、クリーム色の間仕切りのカーテンとか、規則的に穴が並んでる白い天井とか、なんとなく薬の匂いとか… 昔は特に感じなかったけど、今思うと、清潔な空間だから逆になにやらえっちくさい…(年のせいだ) ちなみにいくらベッドがあるからって、直接やらかさん方が艶めかしいでしょう…
で、学園で遠藤センセと初めてのえっちが書きたくなったので、加筆してありますが、学校は卒業してからずいぶん経つので、いろいろいい加減です…
教頭が社会科兼務ってのはあたしの中学1年の時がそうだっただけで(2年で先生がどっか行った)、その上の学校でそれはなさげな気がいたしますが、兵藤理事長、ケチそうだから人件費削減であるかなぁ…
準備室に至っては、高校時代の記憶があるのが英語(赤点で呼び出された)と美術(名前だけ美術部員だった)ぐらいなもんで、他の教科の準備室がどうなっているかはナゾです…
ただ、教科担当が一人しかいない美術準備室は確かに半分マイ個室状態と化しておりましたが(デッサン用果物保管のためか、冷蔵庫あったし、筆洗いのためにしてはでっかすぎる流しはあったし、電気ポットはあったし、インスタントのコーヒーはあったし)。
一年生だった時におられた先生は、美術部員の生徒にある程度は解放していてくださったので、入部した部員は、代々冷蔵庫に封印してあるカビにまみれた『餅』を拝まなくてはならないとかいう伝統があったらしく(公開日に欠席してたかなんかであたしはいなかった)、2年生になって先生が変わり、その代々伝わる餅を処分され、ブーブー言ってたコに聞いて、初めて知ったあたしはなにやら貴重なものを見逃したような気がいたしますが、こういうことはblogの方で書いたほうがいいんじゃなかね、自分…
とりあえず、カイジの初めてを遠藤に取られてじたんだ踏んでるのは佐原。和也さんは「初めてが輪姦で、思い余って舌でも噛んで死なれたらちょっと厄介」とか思ってたんで、処女は他で捨ててきてもらったほうがいいやくらいに思ってそうです。ただ、いじめっ子グループの中では最初でないと、ものすごい不機嫌になりそう…
一番やだなぁと思ったのは、「駅弁だと遠藤先生腰抜かしそうだし、どうするかなぁ…机に座らせて変則駅弁なら大丈夫かなぁ…ああ、でも穴の位置的に尻ついたままじゃ出来ないんじゃ…」と悩みまくった自分自身だったりいたします…ついでに、いろんな意味で出来るのか?これ… |